はじめての作曲講座 九回目 マスタリング

DTM講座

こんにちは、XONE STUDIOのくまひろです。

 

前回はミックスについて簡単に説明しましたので、今回はマスタリングについて説明致します。

マスタリングとは

マスタリングとはCDの原版を作成する事ですが、このブログでは原版にするまでに行うプリマスタリングの事を、マスタリングと称して説明します。

マスタリングには様々なやり方がありますので、一番最初に作曲した楽曲でしたら、DTMで行えるマスタリングがお勧めです。なぜならDTM以外でマスタリングするには、専用の機材が必要になるからです。

そのマスタリング専用の機材は、DTMを一式購入するより高い機材ばかりです。まずはDTM内で行える、マスタリングをしましょう。

Steinberg WeveLab

私はWeveLabというマスタリングソフトを使用しています。

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マスタリングのやり方

作曲し、ミックスダウンした楽曲を、CDに書き出す事を意識して、マスタリングの説明を進めていきます。

無音部分を削除します

作曲した楽曲は、2小節目から始まりますので、最初に無音部分を削除しましょう。

プリEQについて

まずはEQを使用して不要な低音や高音域をカットしましょう。CDに焼くためには16Bit、44.1kHzのwavファイルか、aiffのファイルにする必要があります。それをふまえて低音は20Hz以下、高音域は20KHz以上をカットしましょう。気になるピークがあれば、カットしますが、カットする可動域は-3dBまでに留めておきましょう。なぜならカットし過ぎた音色は元には戻せないからです。のちのコンプレッサーでピークが強調されるのをあらかじめカットする方向で、プリEQを使用します。

コンプについて

そこでコンプを使用して楽曲を圧縮していきますが、ミックスで使用したコンプみたいに圧縮しないほうが、良い結果を生みます。楽曲にもよりますが、コンプのスレッショルドをー8dBぐらいにして、レシオを2:1ぐらいにしましょう。圧縮しすぎると音が詰まった楽曲に仕上がりますので、注意が必要です。

ポストEQについて

コンプの後にもEQを使用して音質を変えていきます。なぜならコンプを使用したことで、音が圧縮されて高音域が締まるからです。締まった高音域をEQで戻すと綺羅やかな楽曲に仕上がります。高音域のポイントは8KHzと16KHzです。

EQのポイントは二の倍数で進んでいきますので、他の周波数を変更する際には、変更した周波数の倍の周波数に影響を確かめながら、EQを変更すると効果が分かりやすいと思います。

 

でも2dB以上ブーストやカットしますと、2ミックスのバランスを崩す事になりますので、2dBぐらいに留めておきましょう。

マキシマイザーについて

CDのような音圧に上げるには、マキシマイザーは必須です。でも4dB以上マキシマイザーでブーストすると、音圧は上がりますが、ダイナミクスレンジの低い、のっぺりした楽曲になりますので、注意が必要です。4dBで勝負が出来ない場合は、ミックスに戻ったり、コンプを再設定する必要があります。

 

裏ワザとしてはマキシマイザーを二重に掛けるという手もあります。

リミッターについて

最後にリミッターを使用します。リミッターのスレッショルド値はー0.2dB~0dBに設定しましょう。リミッターのスレッショルド値0dBでも問題ありませんが、 DTMによってはリミッターの効きが遅い場合がありますので、注意が必要です。

まとめ

マスリング済みの楽曲です。最後に16Bit 44.1kHzのWAVファイルに書き出して終了です。

 

九回に渡ってはじめての作曲講座を行いましたが、みなさんご理解頂けたでしょうか?

今後のブログは詳しい内容をお届けしますので、気になる方はコメントやメッセージを宜しくお願い致します。

 

あなたにとって、素敵なDTM生活が送れますように…。

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