MIDI打ち込み講座 二回目 ベース

DTM講座

こんにちは、XONE STUDIOのくまひろです。

 

前回はドラムスのMIDI打ち込みについて説明しましたので、今回はベースのMIDI打ち込みについて説明致します。

ベースとは

ベースはエレキベース(フィンガー、ピック、スラップ)、ウッドベース、フレットレスベース、シンセベースなどの種類があります。種類によってはベースの弾き方が異なる為に、MIDI打ち込み方も変わってきます。

エレキベース

エレキベースはベースアンプなどを使用する一般的なベースです。ベースアンプで出力する以外にもDI(ダイレクトボックス)で出力する場合があります。

音響エンジニアとしては、DIでエレキベースをラインで音響卓入力し、ベースアンプはベーシスト本人のモニター用として使用する事が多かったです。

ライブ会場の規模によっては、ベースアンプのみの出力という場合もありました。

フィンガー奏法

フィンガー奏法は指で弦を弾く奏法で丸みがある音色が特徴です。指で弦を弾くので、微妙なダイナミクスがコントロール出来ます。

ピック奏法

ピック奏法はブライトでハリのある硬めな音色が特徴です。ハードロック系などで多用されています。ピックを弦に当てる角度で、音が変わりますので、ベロシティで音質が変わるベースの音色を選ぶとよいでしょう。

スラップ奏法

スラップ奏法(チョッパー)は強烈なアタック感と、ダイナミクスの起伏の激しい音色が特徴です。一般的には親指の側面で弦を叩くサムピングと、人差し指や中指で弦を引っ張るプルで演奏されます。

日本人なら鳴瀬 喜博(なるちょ)さんのスラップ奏法素晴らしく、実際にカシオペアのライブパフォーマンスを見た際に、プロのベーシストを志すの諦めたくらい素晴らしい演奏でした。

ベースアンプ

ベースアンプとは、エレキベースの出音を確認する増幅器です。実際にはベースで弾いた音をベーシストがモニターする際に使用します。

メーカーも様々ですが、私はアンペグがお気に入りです。このくらいのサイズを持っていれば、自宅演奏からライブパフォーマンスまで使用出来そうです。ただフルで音を出すと近所から苦情が出そうなので、音量は十分注意してください。

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DI(ダイレクトボックス)

DI(ダイレクトボックス)とはベースに限らず高インピーダンスの楽器を、ラインレベルの低インピーダンスに変換する機器で、音響エンジニアとしては、ベースには必ず使用します。

BOSSのDI-1はDIのディファクトスタンダードで、タフな使い方をしても壊れた記憶はございませんが、ダイレクトボックスに音質を求める場合は、別のDIを持参する必要があります。

ご迷惑をおかけしています!

 

私がベースを演奏する際には、TECH21 SANSAMP BASS DRIVER DIを使用します。

今なら新機種が出てますので、そちらも気になるところです。

ご迷惑をおかけしています!

ウッドベース

ウッドベースはコントラバスとも言われていて、モコモコとした音色が魅力です。4Beatジャズではピチカート奏法のウォーキングベースのスタイルで、演奏されています。ウッドベースはフレットレスな為ピッチベントを利用して、MIDI打ち込みするとよりウッドベースっぽくなります。

フレットレスべース

フレットレスベースはフレットのついていないエレキベースです。音色的にはなめらかで暖かい音色が特徴です。

指のスライドを使ったビブラート、スラー、ポルタメントなどを使った、フレージングが象徴的となります。

MIDI打ち込みではピッチベンドやポルタメントを利用して、フレットレスベースらしさを演出して下さい。

シンセベース

シンセベースは多様な音色です。ダンスミュージックには欠かせないベースです。

シーケンスベースやシンコペーションなどを多様して、自由奔放なアプローチがMIDI打ち込みの醍醐味です。

ベースのMIDIを打ち込む際にはベロシティも大事ですが、一番ベースらしさを出すにはデュレーション(音の長さ)です。

グルーブ感を演出する際は、ロケーションの操作も大事です。必ずジャストな配置だけじゃなく、モタリやハシリなどの揺らぎが、気持ちの良いグルーブ感を演出します。

 

その際にはドラムスとの絡みにも注意すべきです。

ベース奏法

ベースはミュート・ゴーストノート・プリングオフ・ハンマリング・スライド・グリッサンド・ビブラート・スラッピングなどの奏法を、MIDI打ち込み出来ると、ベースらしい雰囲気になると言えるでしょう。

ミュート奏法

ミュート奏法とは、不要な音を出さないように、指で弦を触っておく必要があります。ベースに限らず弦楽器は弦が振動して音を出しますので、不要な音を出さないようにする事をMIDIでも再現するとよりベースらしくなります。

実際にミュート奏法をMIDIで打ち込む際は、シンセベースが勝手に音を出す事はない為、意図的にミュート奏法をしない場合は、無視しても構いませんが、ゴーストノート奏法と関わってきますので、注意が必要です。

ゴーストノート奏法

ゴーストノート奏法とは、ベース音をプッ♪とかペッ♪とか言わせて、音ではないノイズをあえて加える方法です。ミュート奏法との違いは、ミュート奏法は音を消すことに意味がありますが、ゴーストノート奏法はノイズを出す事にあります。実際にベースを演奏して、意図しないゴーストノート奏法は下手と思われますが、逆に上手なベーシストほどゴーストノート奏法を多用する場合があります。

実際にゴーストノート奏法をMIDIで打ち込む際は、デュレーションを短く、ベロシティを小さくすると、ゴーストノート奏法らしく聞こえます。ロケーションも大事ですので、実際に出音を確認しながら、グルーブのあるベースフレーズに仕上げて下さい。

プリングオフ奏法

プリングオフ奏法とは、右手で弦をはじかずに指だけで音を出す奏法です。実際には人差し指と薬指で弦を抑えて、薬指を弦から放して人差し指で抑えた弦の音を出す奏法です。

ハンマリング奏法

ハンマリング奏法は、プリングオフ奏法の逆で、人差し指で弦を抑えた状態で、薬指などで弦を叩く奏法です。

スライド奏法

スライド奏法は、ベースで音を出した指を動かして、音を滑らかに変化させることです。グリッサンド奏法とも似ていますが、スライド奏法は決まった音階に移動する事を指します。

グリッサンド奏法

グリッサンド奏法は、スライド奏法と似ていますが、音階は決まっておらず、音をどこまで変化させるかはその時のノリで決めます。

ビブラート奏法

ビブラート奏法は、弦を抑えた指を上下に動かすことで、音を微妙に変化させることです。他の楽器でも多用されておりますので、ギターやヴァイオリン演奏も参考のされて下さい。

スラッピング奏法

スラッピング奏法は、ベーシストが唯一目立つ事のできる奏法で、私はこのスラッピング奏法が満足に出来なかったため、プロのベーシストになる夢を諦めたくらいです。

やり方としては、右手の親指で弦を叩くプリングと、右手の人差し指で弦をはじくサムピングがあります。フィージョンで多用される奏法ですので、フュージョンを聴いて参考にされてください。

 

 

ベースだけでも相当なボリームになりましたね。詳しい詳細は、別の記事にまとめたいと思います。

最後までご覧くださいまして、まことにありがとうございます。気になる内容があれば、コメントやメッセージ下さい。

 

あなたにとって素敵な作曲生活が送れますように…。

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