TLAUDIO IVORY2 5052の真空管交換

動画公開

こんにちはXONE STUDIOのくまひろです。

 

XONE STUDIOの創業を記念して、チューブプロセッサーのTLAUDIO IVORY2 5052を導入し、ずっと愛用しておりましたが、最近調子が悪いみたいで、メンテナンスも兼ねて真空管を交換する事にしました。

TLAUDIO IVORY2 5052

TL Audio IVORY2 5052は、現在倒産したTLAudio社が設計・生産し、当時の販売は、株式会社エムアイセブンジャパンが行っていました。

現在では中古市場にもあまり出回っておらず、当時としても非常にマイナーな、チューブプロセッサーでした。

TL Audioとは

TL Audioは1990年の創業以来、Tony LakingとDavid Kempsonの2人によって一貫してプロダクトデザインが手掛けられている、真空管アウトボード・ミキサーのメーカーです。

ソリッドステート回路と真空管回路のハイブリッド設計を採用していることが最大の特徴で、極めてノイズの少ないサウンド処理に、真空管特有の温かみを加えることを可能にしています。

豊富なラインナップがありましたが、すべて中古市場でも中々お目にかかることが少ないかと思いますので、ここでアーカイブとして残しておきます。

Fat Track

Fat Trackは、DTM時代に息吹を与える、デュアルチューブミキサーで、私も購入を検討した事があります。

でもマイクプリアンプと3バンドEQで、フリケンシーはミッドしかついておらず、フェーダーもツマミのみでしたので、PAとしては全く使えないようでしたので、購入致しませんでした。

IVORYシリーズ

真空管アウトボードのスタンダードラインナップです。

5001

4チャンネルの真空管マイクプリアンプです。

5021

2チャンネルの真空管コンプレッサーです。

5051

モノラルの真空管プロセッサーです。当時はこれが一番売れたのではないかと思います。

5052

2チャンネルの真空管プロセッサーで、XONE STUDOで愛用しております。

5060

2チャンネルプリセット真空管コンプレッサー

EBONYシリーズ

クラスA回路に真空管ステージを追加したモデルです。

A1

2チャンネルの真空管マイクプリアンプとDIがついています。

A2

ステレオの真空管プロセッサーです。5052の上位機種みたいで、私の師匠が購入しておりました。

A3

モノラルのチャンネルストリップです。ここにきてプロセッサーではなくチャンネルストリップなんてなんででしょうか?

でもTL Audioはすで倒産しておりますので、詳しい事も調べられません。

A4

16チャンネルのサミングミキサーです。

Classicシリーズ

伝統のサウンドを継承するクラシックタイプみたいです。

EQ-2

2チャンネルの真空管イコライザーです。

C-1

2チャンネルの真空管コンプレッサーです。

PA-1

2チャンネルの真空管マイクプリアンプです。

VP-1

モノラルの真空管プロセッサーです。

 

色々調べてみて分かりました。TL Audioはラインナップを分け過ぎて、生産コストがかかり過ぎによる業績不振ではないでしょうか?

話を元に戻して5052に戻りたいと思います。

5052

5052は2チャンネルの真空管プロセッサーで、マイクプリアンプ・EQ・コンプ・リミッター・エフェクトセンド・リターンがついた夢のような機器で、当時でも約20万円ぐらいだったと記憶しております。

真空管のかかり方が非常にクリアで歪みにくく、EQも過激なセッティングにしなければ歪まず、コンプレッサーもナチュラルな掛かりで、リミッターはピークに対して保険として使用するには十分です。

ただ注意点としては、115Vの電源が必要ですので、日本の100V電源を115Vにアップトランスしてしようしております。

交換した真空管

SOVTEK社の12AX7WAです。ロシア製で割とメジャーな真空管ですが、あまり評価は高くないみたいです。5052には12AX7WAを標準搭載しておりましたので、当然のように12AX7WAに交換しますが、機会があれば、別の真空管に交換して比較レビューもしてみたいですね。

https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/71679/

真空管交換手順

上蓋のプラスネジを8ヵ所外して、上蓋を外し、直接真空管を手で触らないようにして、少し左右に揺らしながら真空管を抜き、新しい真空管を向きを間違えないように、少し左右に揺らしながら、負荷をかけずにソケットに差し込む事を、3本すれば終了です。

 

初めての真空管交換でしたがかなり簡単でしたので、今後も5052の調子が悪くなりましたら、真空管を交換したり、メンテナンスをしたいと思います。

ここだけの話

5052は20万円もする価格帯の機材ながら、ガリや故障が多いですので、中古市場に出回っているTL Audio製品を検討中でしたら、絶対実機を触って、出音を確認する必要があります。スタジオのオブジェとして飾るならともかく、即戦力で使用する場合にはオーバーホール代も見越して検討されてください。

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皆さんいかがだったでしょうか?

宜しければ高評価・チャンネル登録もお願い致します。

まとめ

TL Audioはずいぶん前に倒産しているため、製品のサポートは一切ありません。

真空管交換作業自体はとても簡単でした。

TL Audio製品を中古で購入される方は、オーバーホールも見越してください。

 

 

真空管交換記事が、TL AUDIOの批判みたいになってしまいましたが、私は5052を愛しているがゆえに、もっと頑張って会社を存続させて欲しかったと切に願っているだけです。

また5052をメンテナンスするときは記事を更新していきますので、みなさんが気になるようでしたら、動画作成も視野に入れたいと思いますので、その際はコメントやメッセージをお願い致します。

 

あなたにとって素敵な、DTM生活が送れますように…。

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