こんにちはXONE STUDIOのくまひろです。
前回はハイブリッド型ウェビナーにおけるマイナスワンについてご紹介いたしましたが、今回はピアノ演奏会配信についてご紹介していきます。現在のライブ配信よりも安定した配信をお考えでしたら、参考にしてみてください。
ピアノ発表会とは
ピアノ発表会とは音楽教室でピアノのレッスンを受けている人なら1年に一回は必ずピアノ発表会に参加していたかと思います。しかし現代のコロナ禍において、コンサート会場に赴くのも難しいかもしれませんので、XONE STUDIOでピアノ発表会の配信が成立するように考えてみます。
機材構成
まず大事なのはどんな映像を配信したいかですが、ずっと引き画を配信していても、視聴している方は面白くないと考えます。それではカメラを1台から3台に変更し検討してみます。
- PC4台(メイン配信用・バックアップ配信用・フタスライド用・視聴確認用)
- カメラ3台+三脚(引き画用・お辞儀用・ピアノ全体用)
- 4CHビデオミキサー1台
- コンデンサーマイク2本+マイクスタンド(ピアノ低音用・ピアノ高音用)
- インターネット回2系統(有線・モバイル)
レイアウト図
機材構成が固まりましたら、レイアウト図を作成します。実際には会場下見しながらお客様と配信場所を決めたいのですが、基本的には客席後ろか上手袖に配信席を設けたいです。
気になるポイント
このレイアウトで気になるポイントとしては配信席とカメラ位置が遠い事です。直線距離でも30m近くありますので、SDI40m2本とコンバーター4個が必要になってきます。
配信席にインターネット回線が設けれるかも心配です。公立文化施設ではフリーWi-Fiはあっても、単独有線がないですし、ホールは機密性が高いので、モバイル信号も不安定になるかもしれません。事前にインターネット回線を測定したいです。
結線図
レイアウトが決まりましたら機材の結線が決まりますので、機材とケーブルを手配する事が出来ます。
進行表
進行はよくあるタイムテーブルを参考に簡易的に作成します。
- 9:00 会場入り→仕込み(ピアノ調律)
- 10:00 演者会場入り
- 10:30 リハーサル配信開始
- 12:00 昼食
- 12:30 開場(本番配信開始)
- 13:00 開会
- 14:30 休憩
- 14:45 再開
- 15:30 閉会
- 15:45 配信停止→バラシ
- 17:00 退出
このようなタイムテーブルが考えられます。公立文化施設では9時~12時の朝区分と13時~17時の昼区分を使用し、開場使用料は平日が24,400円で、土日祝であれば、29,300円です。会社で借用した場合は、商業利用となり倍額となりますが、それでも公立文化施設は会場使用料が安いです。
見積もり
ピアノ発表会で必要な経費を積算してみます。
会場支払い
会場使用料58,600円(商業利用倍額)
附属設備料金31,200円(反響版・ピアノ・空調・備品・持込器具)
合計89,800円となります。多少前後するかもしれませんが、私が以前勤務していたプラザホールではこの料金で見積もり作成しておりました。
配信委託業者支払い
- プロデューサー兼ディレクター1名 50,000円
- テクニカルスタッフ1名 20,000円
- 交通費2名 5,000円~50,000円
- 機材費用 50,000円
- 配信予約 30,000円
合計155,000円~200,000円となります。意外と費用が掛かりますが、音楽イベント配信としては安い方でしょう。
XONE STUDIOではこの配信はワンオペで対応出来ますので、熊本県内の配信であれば、人件費50,000円+交通費5,000円+機材費用50,000円+配信予約30,000円の135,000円で対応する事が可能です。もっと詳しい見積もりが必要な場合は、info@xonestudio.net やこのブログのお問い合わせフォームからご相談ください。
利益の出し方
ここからは主催者として利益の出し方を考えてみますと、まず出演者が50名いたとして参加費を5,000円頂戴して計算します。
収入
50×5,000=250,000円
支出
会場使用料:58,600円(予約時に全額支払い)
附属施設料金:31,200円(閉会後1週間以内に支払い)
ライブ配信費用:135,000円(末締めの翌月末支払い)
雑費:50,000円(その都度支払い)
合計229,800となり、収入と支出併せて20,200円の利益となります。
まとめ
ピアノ教室を受講している生徒さんからすれば、1年に一回の晴れ舞台となりますので、支援している保護者やピアノ先生と協力してピアノ発表会配信を成功してみてはいかがでしょうか。
私の個人的な意見ですが、公立文化施設はインターネット環境が悪い可能性があるため、確実な下見やインターネット回線新設しなければ、トラブルが発生しやすい配信案件かと思います。
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