ライブ配信講座⑮ ライブ配信の問題点

ライブ配信講座

こんにちはXONE STUDIOのくまひろです。

 

前回はライブ配信会場の機材配置についてご紹介いたしましたが、今回はライブ配信の問題点ついて紹介していきます。現在のライブ配信よりも安定した配信をお考えでしたら、参考にしてみてください。

ライブ配信の問題点とは

ライブ配信の問題点はざまざまなカテゴリーに分けて説明する必要があります。この記事ではライブ配信スタッフ目線会場スタッフ目線主催者目線演者目線視聴者目線で解説していきます。

ライブ配信スタッフ目線での問題点

私はライブ配信スタッフとして全国へ出張しておりますので、まずはライブ配信スタッフ目線での問題点について説明していきます。

スケジュールがタイト

まれにタイムテーブルを確認しますとスケジュールがやたらタイトな事があります。それはライブ配信のスキルによって時間が足りない場合がありますので、プロデューサーがどのライブ配信スタッフでも十分なタイムスケジュールを確保する必要があります。

もし会場費の都合でタイムスケジュールが確保できない場合は、優秀なライブ配信スタッフを手配するか、追加でライブ配信スタッフを手配するなど対策が必要です。

必要に応じて仕込みやバラシだけのスタッフを増員してください。

移動が困難

まれに配信会場によっては移動が困難な場合があります。充分なタイムテーブルを考えられている場合は良いのですが。前後のスケジュールによって移動不可な場合があります。

プロデューサーは配信スタッフのスケジュールや所在位置を確認し適宜調整してください。

十分な情報が共有されていない

ライブ配信スタッフはプロデューサーから事前に詳細などの情報が共有されますが、まれに会場入りしてからお客様へ確認すると最新の運用に変更されている場合があります。それは現場にいるライブ配信スタッフに不要な負荷を与えるだけですので、注意が必要です。

プロデューサーは常に最新の情報をライブ配信スタッフへ共有してください。

会場レイアウトが変更されていない

ライブ配信スタッフが会場入りしますと、会場レイアウトが変更されていない場合があります。その際にレイアウト変更は10分〜20分ほどかかり無駄な時間を消費するばかりか、タイトなスケジュールの場合は準備時間が少なくなり、その分トラブルが発生するリスクが高まりますので、注意が必要です。

プロデューサーは会場スタッフに会場レイアウトを説明し、会場レイアウト変更をお願いしてください。

運用難易度が非常に高い

まれに運用難易度が非常に高い事があります。プロデューサーは事前に運用について考える時間が充分にあるはずなのですが、頭の中で成功するイメージが出来ているのか不安になる事もあります。

プロデューサーはライブ配信スタッフのスキルを見定め、必要に応じてライブ配信スタッフを増員してください。

インターネット回線が不安定

会場のインターネット回線が不安定で配信が何度かストップする事がありました。これはヒューマンエラーではないのですが、本番中に配信がストップすれば大問題ですので、冗長化は必要です。

インターネット回線を事前調査し、冗長化した配信結線を検討する。

会場スタッフ目線での問題点

私の前職は公立文化施設職員でしたので、乗り込みスタッフ・主催者・来場者との問題点を多く抱えておりました。ライブ配信に関わる部分だけ、会場スタッフ目線での問題点をご紹介いたします。

会場レイアウトの事前共有がされていない

会場レイアウトの事前共有がされておらず、通常のスタイルで貸し出しした際に、ライブ配信スタッフからご指摘を頂くケースがあります。

プロデューサーが事前に会場レイアウトの説明を受けていた場合も、レイアウト変更などの準備から会場使用料が発生する場合がありますので、別途費用を請求できない場合は、レイアウト変更したくても出来ない場合があります。

プロデューサーは会場レイアウト変更の詳細を事前に会場担当者へ確認しましょう。

機材が勝手に届く

前職のくまもと森都心プラザでは荷物の搬入出にかなり厳しく、勝手に機材を送られても受け取りに困る場合があります。悪質な場合は最悪荷物を受け取り拒否を行う場合がありますので、注意が必要です。

プロデューサーは会場担当者へ機材発送可能か事前に確認をとりましょう。

当日に色々と無理難題を言われる

これは前職でよくありました。会場職員として出来る事と出来ない事がありますので、主催者やライブ配信委託業社はその点を踏まえた上で、事前に情報を共有して欲しいです。

プロデューサーは会場担当者へ事前に会場対応範囲を確認する。

会場借用時間に準備・撤収が終わらない

会場借用時間に準備・撤収が終わらないケースも多々ありました。多少であれば目をつぶる事もありましたが、30分以上超過しますと別途会場使用料を増加しなければいけません。

プロデューサーは会場借用時間を考慮しタイムテーブルを検討する。

関係者がゴミを持ち帰らない

関係者がゴミを持ち帰らないケースも多々ありました。しかもそれがお弁当などの生ゴミであれば匂いや衛生面でも困りますので、基本的にゴミは関係者がお持ち帰りをお願いします。

関係者は原則的にゴミを出さないようにし、出たゴミは持ち帰る。

関係者が現場復帰しない

関係者が現場復帰しないケースも多々ありました。会場職員が次の準備のため現場復帰しなくて良いと説明があった場合はそのままでも良いですが、基本的には現場復帰して退出するのが当たり前です。

ライブ配信スタッフは会場入りした段階で現場復帰について、関係者に確認する。

主催者目線での問題点

私は音楽イベントの主催者でしたが、ライブ配信として主催者目線でも問題点を確認していきます。

ライブ配信委託費用が高い

見積もり時の運用と少し運用を変えた場合は、ライブ配信委託費用が高くなる場合があります。XONE STUDIOのようにプロデューサーがお見積もりを積算する場合には、そんな事はなく見積もり金額内で運用しますので大丈夫ですが、運用を理解していない営業が積算する場合は、委託費用が増加する場合がありますので、注意が必要です。

営業がお見積もりの算出する場合は、多少運用が変更しても問題ない金額を提示する。

視聴者数が少なく費用対効果が低い

視聴者は視聴予約をしてもその10%〜30%ぐらいしか本番視聴しない場合が多いです。だからと言ってウェビナー内容に関係ない視聴者を増やしても費用が嵩むだけですので、注意が必要です。

主催者は企画段階で費用対効果を検討しましょう。

ライブ配信にトラブルが多い

ライブ配信はリアルイベントと比較してトラブル発生率が高いです。通常の講演会ではあまりミス・トラブルが発生しませんが、ライブ配信となればミス・トラブルが発生し易くなります。

実績のあるライブ配信委託業社へ委託しましょう。

ライブ配信スタッフのサービス精神が低い

少しでも運用変更にも応じないライブ配信スタッフが多い気がします。私としては顧客満足度がライブ配信スタッフとしてのゴールだと考えておりますので、優秀なライブ配信スタッフを抱えているライブ配信委託業社にお願いしたいです。

実績のあるライブ配信委託業社へ委託しましょう。

演者目線での問題点

私はライブ配信研修会の講師として登壇する機会もありますので、演者目線での問題点について説明していきます。

ライブ配信視聴者数が不明

ライブ配信視聴者数を主催者が教えない場合があります。それは主催者が演者に不要なプレッシャーを与えたくない場合もありますし、視聴者が限りなく少ない場合もあります。

主催者が演者を不安にさせるライブ配信の運用を避けましょう。

ライブ配信視聴者の反応が薄い

ライブ配信は一方向通信が主体です。ライブ視聴者と相互にやり取りをしたい場合は、双方向通信に変更すべきです。ハイブリット型に変更するのも有効的です。

ライブ配信ツールを一方向通信ではなく、双方向通信に切り替えれるか主催者に確認しましょう。

ライブ配信視聴者からのチャットがない

ライブ配信予約を行う場合、チャット機能をあえてを利用しない場合があります。本来であれば主催者がチャット利用を積極的に活用しましょう。

主催者がサクラの質問や事前質問を用意しましょう。

講演料が安い

講師になる場合は、事前に資料スライド作成などや事前練習が必要になりますが、その作業に似合わない講演料となるケースもあります。

主催者へ講演時間と講演料を事前に確認しましょう。

チャンネル登録者が増減する

これは私がライブ配信テストを何回か行って結果、チャンネル登録者が増減する事がありました。やはり企画を考えないでライブ配信するのは危険です。

イベント企画を検討し、計画的にライブ配信を行う。

視聴者目線での問題点

私もプライベートでライブ配信を視聴する事があり、視聴者目線での問題点を説明していきます。

開会時間になっても配信開始にならない

これはライブ配信スタッフの準備不足や演者未到着など、様々な問題があります。ライブ配信は通常で20秒程遅延が発生しますので、開会までしばらくは待ちましょう。

視聴者の遅延を考えて早めに開会するのも有効的です。

途中でトラブルが発生し視聴出来ない

視聴中に何らかの影響で視聴が出来ない場合があります。その際はブラウザ視聴であれば、ブラウザを再読み込みしたり、インターネット環境を確認するなど対策が必要です。

ご自身のインターネット環境を再確認し、配信会場起因であればしばらく待ちましょう。

ライブ配信が閉会時間になっても終了しない

ライブ配信が閉会時間になっても終了しない場合があります。その際は最後まで視聴するか途中で離脱する事も有効的です。

ライブ配信スタッフはタイムテーブル通りに進行を促してください。

まとめ

私はライブ配信スタッフ・会場スタッフ・主催者・演者・視聴者など様々な役割でライブ配信に関わる事があり、多くの問題点を上げさせて頂きましたが、他にも多くの問題点がありますので、コメントで教えて頂けますと幸いです。

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