ライブ配信講座① ライブ配信とは

ライブ配信講座

こんにちはXONE STUDIOのくまひろです。

 

現在XONE STUDIOでは2年間以上ライブ配信の案件を受注しており、その2年間238件を担当させて頂きましたが、ライブ配信のノウハウが集まりましたので、今後ライブ配信を行いたい方や、ライブ配信をお仕事にしたい方向けに、ライブ配信講座を解説していきます。

ライブ配信とは

ライブ配信とは、音声や映像をインターネットを通じて、ほぼリアルタイムで一方向通信する事です。コロナ禍でオンライン需要が高まり、テレワークやリモートワークが普及すると同時に、ライブ配信需要も増加傾向にあります。

ライブ配信のメリット

ライブ配信を行うメリットは、テレビ中継放送のようにリアルタイムで視聴者に届けたいコンテンツを発信する事が出来ます。そのコンテンツはオンデマンド配信のように収録物を配信するやり方もありますが、このブログで扱うライブ配信とは、収録物を扱わずリアルタイムで演者がコンテンツを制作する事を中心に進めていきます。

ライブ配信のデメリット

ライブ配信を行うデメリットは、リアルタイムだからこそ編集ややり直しが出来ません。しかし私は音響エンジニアですので、長い時間を掛けて行う動画制作よりも、臨場感のあるライブ配信に興味が出ました。

ライブ配信のアプリ

現在では様々なライブ配信アプリがあります。

ZOOMウェビナー

ZOOMウェビナーは、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンノゼに本社をおく、Zoomビデオコミュニケーションズが運営している現在一番有名なビジネス系ライブ配信ツールで、ZOOMミーティングが双方向通信に対しZOOMウェビナーはホスト・パネリスト・視聴者と役割を任意で決める事が出来ます。

私も何度かZOOMウェビナーでの配信を行なっておりますが、カメラと画面共有と第二のカメラという機能をよく利用しており、音質はZOOM特有の低音質ですが、ノイズ除去やハウリングに強い印象です。

下記で紹介するアプリのようにマネタイズは出来ませんが、Web講演会などのセミナーには強いビジネス系アプリです。

V-CUBEセミナー

画像出典:V-CUBEセミナー

V-CUBEセミナーは、株式会社ブイキューブが運営するビジネス特化型Web講演会のアプリで、非常に安定した配信が可能です。

年間配信数5,000件を超えており高い実績と技術力により配信業界シェア13年間連続No.1を記録しています。

下記で紹介するアプリのようにマネタイズは出来ませんが、Web講演会などのセミナーには強いビジネス系アプリです。

3eLive

画像出典:3eLive

3eLiveは、木村情報技術株式会社が2005年の設立以来、Web講演会の運営と配信に関わり、Web講演会のスペシャリストとして、サービスを提供しています。

現在では製薬企業を中心とした約120社の企業様からWeb講演会を受託しており、2020年も3,000回を超える配信を行いました。それは高品質で安定した配信ときめ細やかなスタッフサービスにお客様がご満足いただいているようです。

下記で紹介するアプリのようにマネタイズは出来ませんが、Web講演会などのセミナーには強いビジネス系アプリです。

Vimeo

画像出典:Vimeo

Vimeoは2014年にアメリカ人のジェイコブ・ロドウィック氏が運営するクリエイター向け動画共有サイトで「video」(ビデオ)と「me」(私)の意味と、「movie」(映画)という言葉のアナグラムです。

YouTubeは動画内に広告が付く一方、ほぼ無料で動画配信ができますが、Vimeoはプランによってデータ量などに制限がある一方で広告がないという特徴があります。

YouTubeに比べるとまだ利用者数は少なめですが、海外ではもちろん、日本でも利用者が急増中です。

YouTubeでは有料ウェビナーは規約上行う事が出来ませんが、Vimeoであれば有料ウェビナーを開催する事が可能です。しかし無料プランで運営する事が難しいため、Premiumプランに加入する必要があり、運用コストは高めです。

ツイキャス

画像出典:ツイキャス

ツイキャスは、モイ株式会社が運営する、iPhoneやAndroid端末、PCなどから手軽にライブ配信を行えるサービスである。芸能人や企業による配信も行われている。

Twitterとの連携に大きな特徴があり、Twitterのアカウントと連携して配信の告知も可能。Twitterですでにつながっている人とのコミュニケーションツールとして活用する人も少なくありません。

ツイキャスでは、視聴者からアイテムを受け取ったり、公開中の録画の再生数に応じて独自の単位「お団子」を集めることで収益化が可能です。

ツイキャスマーケットでは、自身が主催するライブ、舞台、オフ会などのリアルイベントの電子チケットや、デジタルコンテンツ、プレミア配信が視聴できるツイキャスチケットなどを販売・購入できます。ツイキャスマーケットを通じた収益化も可能です。

YouTubeLive

画像出典:YouTubeLive

YouTubeLiveは、カリフォルニア州サンブルーノに本社を置くアメリカのオンライン動画共有プラットフォームで、2006年にGoogleへ買収され、現在は同社の子会社の1つとして運営されています。チャンネル登録者数1120万人を誇る巨大な動画配信サイトのYouTubeは、ライブ配信を全ての登録ユーザーが利用できるようにYouTube Liveを開放し私もライブ配信を行なっています。

PCを使用したライブ配信は誰でも可能ですが、スマホやIPhoneでライブ配信を行うためには、収益化しているが前提となります。

マネタイズ面では「スーパーチャット」という投げ銭システムを備えており、配信者に100円から5万円の金額を送れます。ただし、誰もが配信できるわけではなく、チャンネル登録者数1000人以上、過去12カ月間の総再生時間が4000時間以上などといった実績が必要で、収益化には比較的高いハードルが設定されていて、私もまだまだ収益化出来ていない現状です。

YouTubeライブの気になるポイントとして著作権に厳しく、著作権侵害した場合は、途中でYouTubeライブが終了する事もあり、個人的にはビジネス系ウェビナーではあまり配信に使用したくない現状です。

ニコニコ生放送

画像出典:ニコニコ生放送

ニコニコ生放送は、株式会社ドワンゴが運営するニコニコのライブストリーミングサービスで、サービス名に生放送とあるが、これは放送法に基づく放送ではなくインターネット配信を示す。

日本の動画プラットフォームとして比較的長い歴史があり、私も10年前まではよく利用しておりましたが、全盛期と比べて利用者が減りましたが、現在では少し利用者が戻りつつあるようです。

ニコニコ生放送のアプリはニコニコ動画と同様に「字幕」と呼ばれるコメントをつけて楽しめます。配信もワンタップで行うことが可能。最大3Mbpsの通信速度で高画質なライブ配信を行えるほか、WindowsはもちろんMacOSの環境での動作にも対応しています。

SHOWROOM

画像出典:SHOWROOM

SHOWROOMは、SHOWROOM株式会社が運営する、iOS端末やAndroid端末、PCからライブ配信および視聴を行えるストリーミングサービスです。

配信者である「パフォーマー」は「仮想ライブ空間」を設定でき、視聴者はそこにアバターとして参加します。

視聴者は20〜40代の男性が大半を占めており、私は参加した事はありませんが、投げ銭システムを使ってギフトやコメントを送ることで、配信者にポイントを送れます。また、ポイントとは別にSHOWROOM内の通貨「ジュエル」があり、これは配信で獲得したギフトやコメント、SHOWROOM全体の売上に応じて付与されます。ジュエルを1000以上獲得すると、1ジュエル=1円で換金できるようになります。

質の高いコンテンツを量産し続けるなら、タレント所属事務所への契約に近づくことも可能なアプリです。

17Live

画像出典:17Live

17Live(イチナナライブ)は、台湾発祥のライブストリーミングサービス。iOSやAndroid端末、PCからライブ配信および視聴を行うことができる。 日本では17LIVE株式会社が運営する。

ダウンロード数と売上で国内ナンバー1を謳っており、公式サイトによればユーザー数は4500万人に上ります。視聴者やリスナーの年齢層も幅広いことが特徴です。

配信者であるイチナナライバーは運営から認定される公式認証ライバーと、一般ユーザーに分かれます。認証ライバーになると開催されるオーディションや所属事務所に応募でき、スカウトされることも。

またマネタイズも可能で、視聴者からのバーチャルギフトのポイントに応じて収益化できます。ただし換金率は公表されておらず、ライバーによって変動すると見られています。また、最低換金可能額が設定されていること、換金にはPaypalアカウントが必要な点には留意が必要です。

ミクチャ

画像出典:ミクチャ

ミクチャは、株式会社DONUTSが運営するライブ配信ストリーミング、動画共有コミュニティサイト、日本製のSNSである。創設者は西村啓成である。2013年12月に開始した。旧名称はMixChannelです。

TwitterFacebookと同様のSNSであり、動画共有コミュニティとしてサービスが始まった。現在は、コメントや投げ銭機能付きのライブ配信、動画投稿等が行える。ブログ機能はなく、動画の投稿に当たっては10秒以下または3MB以下と言う制限がある。スマートフォンアプリでは動画の編集機能があり、手持ちの動画や画像を組み合わせて動画作成・投稿できます。

投稿される動画は、LOVEツインズおもしろ顔出しうたなどのカテゴリーに分けられます。

マネタイズに関しては公認ライバーにならないと収入を得られないため、ファンを獲得する意味合いで続けている配信者も多い印象です。

OPENREC.tv

画像出典:OPENREC.tv

OPENREC.tvは、株式会社CyberZが運営するゲーム実況やプレイ動画、ライブ配信が楽しめる、新しい動画コミュニティプラットフォームです。配信を行うには月額550円のプレミアム会員に入会する必要がありますので、無料で始めれる他のアプリと比べて少し敷居が高いです。

マネタイズに関しては、配信者は視聴者が有料で購入したエールと呼ばれる投げ銭を受け取ることで、収益を得ることが出来ます。配信者側の取り分は、視聴者のエールの購入方法によって変わってきますが、大まかにはエールの金額分の約7割ではないかと言われています。

ゲームが好きでゲームに特化した配信で収入を得たいのであれば、OPENREC.tv

を活用するのも手かもしれません。

Pococha

画像出典:Pococha

Pococha(ポコチャ)は、株式会社ディー・エヌ・エーが運営するライブコミュニケーションアプリである。

美白フィルターやデコレーション機能が充実していること、また、アーティストや有名人よりもタレント事務所などに所属していない一般のユーザーが多いことなどが特徴です。

Pococha Liveは特にマネタイズの面でメリットが大きく、ライブ配信自体に報酬が発生します。投げ銭をもらえなくても収益をあげられるため、配信初心者でも比較的マネタイズしやすいプラットフォームと言えます。

LIVEMINE

画像出典:LIVEMINE

LIVEMINEは、株式会社ミュージックマインが運営するライブ配信プラットフォームです。音楽ライブに特化した有料ライブ配信アプリで、2020年7月からサービスを提供しています。

音楽活動をするアーティストらが主な配信者で、ファンは電子チケットなどを購入して視聴するシステムとなっており、アーティストのマネタイズ支援が目的です。そのため、投げ銭機能のほか、「配信画面上で最短2クリックで決済可能なグッズ販売機能」「マルチアングル機能」「海外配信」の機能があり、それらを1画面で視聴できます。

LIVE812

画像出典:LIVE812

LIVE812は、株式会社MyStarが運営する2020年に始まった新しいライブ配信サービスで、「ライブハチイチニ」と読みます。名前は運営している本社が静岡県焼津市に置かれていることに由来します。

その他のライブ配信アプリのようにリアルタイムで映像を配信し、視聴者とコミュニケーションを取るタイプのサービスではありますが、最大の特徴はライブコマース機能です。

ライブコマースとは、ライブ配信とEコマースシステムをかけ合わせた新しいオンライン販売の形態。つまり、LIVE812のアプリを通じてライブ配信をしながら商品を販売できます。商品の販売は、ライブ配信中でも、ライバー自身のマイページでも可能。購入はクレジットカードか銀行振り込みを選べます。

加えて、投げ銭機能も実装しており、視聴者はコインを購入して任意の数を配信者に送れます。ただし、受けとったコインの還元率は非公表です。

まとめ

現在でも様々なライブ配信アプリがあり特にマネタイズ出来るアプリの戦国時代のようですが、あと数年すればライブ配信アプリも特化型以外は下火になりそうですので、今のうちに実験的なライブ配信を行いましょう。

今後もXONE STUDIOではライブ配信に関するノウハウを提供していきますので、宜しくお願いいたします。

 

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